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PDM v2 取扱説明書

車の中の通信線(CAN)の合図で、電装品の電気を10本の出口で入れたり切ったりする基板
試作品 / この説明書 2026-10-25
まずこれだけ(3つ)
  1. 電源の+には、バッテリーの近くにヒューズを入れてください。この基板にはヒューズが付いていません。+と−を逆につながないでください。
  2. スイッチノード(スイッチを読む基板)からの合図が2.5秒とぎれると、ブレーキ灯・ウインカー・ハイビームは消えます。運転席からは分かりません。灯火がおかしいと気づいたら、安全な場所に止まってください。
  3. 出口1本に、7.5A を超える物をつながないでください。出口には、設定した役割どおりの物だけをつなぎます。
くわしくは 2章・5章。
試作品です
この基板は、工房ノブが作った試作品です。中のソフトも試作の版で、動きが変わることがあります。この説明書は、今のソフトの動きに合わせて書いています。 使ってみた感想・困ったことを、ぜひ教えてください(9章)。
売り物ではないため、決まった保証はありません。車に付けて使うかどうかは、この説明書の警告を読んだうえで、取り付ける方が決めてください。思わぬ動き・故障・けがや事故に近いことがあったときは、使うのをやめて、すぐ工房ノブにご連絡ください。記録して、同じことが起きないように直します。

1. 何ができるか

全体図(車の中での位置)

全体図: スイッチ類を スイッチノード が読み、CAN の線で PDM v2 に合図を送る。PDM v2 は、バッテリーの+からヒューズを通した電源を、出口10本から電装品へ送る。7インチ CAN メーターは同じ CAN の線につなげる(なくても動く) スイッチ類(運転席) スイッチノード スイッチを読む別の基板 7インチ CAN メーター (なくても動きます) CAN の線(2本)= 合図 バッテリー + ヒューズ バッテリーの近く PDM v2 合図どおりに 電気を入れたり切ったり 出口 10本 (1本 7.5A まで) ライト・ウインカー ブレーキ灯 など 電動ファン 燃料ポンプ など 電源の − と、電装品の − は、車体へ(アース)

図の説明: スイッチの状態は スイッチノード が読み、CAN の2本の線で、この基板に合図を送ります。この基板は、バッテリーの+からヒューズを通した電気を、合図どおりに10本の出口から電装品へ送ります。7インチ CAN メーターは、同じ CAN の線につなげば一緒に使えます(なくても動きます)。

つなぐ口(基板の上の番号)

つなぐ口の図: J2A は電源の+、J2B は電源の−、J5 は出口10、USB-C は書き込み用。J4(12極)は 1番がマイナス(基板用)、2番 CAN-H、3番 CAN-L、4〜12番が出口1〜9 PDM v2(基板の上の番号) J2A + 電源の+ J2B − 電源の− J5 出口10 USB-C 書き込み用 J4(12極コネクタ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1番: マイナス(基板用。電装品の − は不可) 2番 CAN-H・3番 CAN-L: CAN の線へ 4〜12番: 出口1〜9 → 電装品の + へ J2A +: バッテリーの+から、ヒューズを通して J2B −: 車体アースへ USB-C: 書き込み用(USB だけでは動きません) 番号を並べた図です。実物の並び・位置とは違います。

図の説明: 電源は J2A(+)と J2B(−)の2つのボルト端子です。12極のコネクタ J4 は、1番がマイナス、2番と3番が CAN の線、4番から12番が出口1から9です。出口10は J5 から出ています。

ヒューズボックスとリレーの代わりに、電装品の電気を入れたり切ったりする基板です。スイッチは直接つなぎません。スイッチは別の基板(スイッチノード)が読み、車の中の通信線(CAN)で合図を送ってきます。この基板は、その合図どおりに出口を入り切りします。

今はできないこと: 1本ずつの電流を測って知らせること(部品は付いていますが、ソフトは準備中です)/運転席に警告を出すこと/駐車中に眠って電気を減らすこと(準備中)/スイッチを直接つなぐこと

2. 安全上の注意(必ずお読みください)

「警告」は、守らないと事故・けが・火災につながるおそれがあるもの、「注意」は、故障や困りごとにつながるおそれがあるものです。

警告: 特に大事な3つ
  1. 電源の+の線には、バッテリーの近くに、線の太さに合ったヒューズを入れてください。この基板の電源の入口には、ヒューズが付いていません。+と−を逆につながないでください。この基板には、電源の入口で逆につないだときの守りがありません。逆につなぐと入口の部品を通ってショートし、線や部品が焼けるおそれがあります。
  2. 合図がとぎれたとき、ブレーキ灯・ウインカー・ハイビームは消えます(5章)。運転席には知らせが出ません。走っていて灯火がおかしいと気づいたら、安全な場所に止まってください。工房ノブの 7インチ CAN メーターを一緒に使っていても、この基板への線だけが外れたときは、メーターはふだんどおりの表示のままで、とぎれたことは分かりません。
  3. 1本 7.5A を超える物を、出口に直接つながないでください。今のソフトは電流を測っていないので、7.5A を超えても基板は切りません。出口の部品が自分で切れるのは、ショートのようにとても大きな電流(部品の資料で 54A 以上)か、部品が熱くなりすぎたときだけです。超えた電流が流れ続けると、コネクタや線が熱を持ちます。
警告: その他
注意

3. 用意するもの

4. 各部の名前と、つなぎ方

この説明書の番号は、基板の上の番号です。

J2A(+)電源の+。バッテリーの+から、ヒューズを通してつなぎます(M4 ボルト)
J2B(−)電源の−。車体アースへ(M4 ボルト)
J4(12極)CAN と出口1〜9(下の表)
J5(穴が2つ)出口10。12極コネクタには入っていません
SJ1(はんだのつなぎ)CAN の終端の抵抗(120Ω。CAN の線の両端にだけ要る部品)。はじめは切れています(効いていません)
USB-Cソフトの書き込み用。USB だけでは基板は動きません(12V が要ります)

J4(12極コネクタ)の番号

番号中身
1マイナス(基板用の細い線。電球などの−は不可)
2CAN-H
3CAN-L
4出口1
5出口2
6出口3
7出口4
8出口5
9出口6
10出口7
11出口8
12出口9

出口10は J5 から出ています。

つなぐ順番

1
バッテリーの−端子を外します。
2
基板の裏が金属に触れない所に置きます(2章)。
3
J2B(−)に車体アースの線、J2A(+)にヒューズを通した+の線を、M4 × 6mm のボルトで留めます(1.2 N·m)。
4
12極のプラグを J4 に差します。2番 = CAN-H、3番 = CAN-L を、スイッチノード などがつながっている CAN の線へ。出口の線は、設定した役割どおりの電装品の+へ。電装品の−は車体へ。
5
CAN の終端を確かめます。終端(120Ω)は、CAN の線の両端に1本ずつ要ります。電源を切った状態で、CAN-H と CAN-L の間をテスターで測り、約 60Ω ならよい状態です。
6
バッテリーの−端子を戻します。
7
スイッチを1つずつ入れて、全部の電装品が役割どおりに動くか確かめます。ウインカーの点滅の速さ・ハザード・ブレーキ灯も見てください。全部点けて1分ほどたったら、基板の部品とコネクタが持てないほど熱くなっていないか見てください。

電源を入れた直後は、スイッチノード から最初の合図が来るまで、出口は全部切れたまま待ちます。

5. 合図がとぎれたとき・駐車中の動き

状態出口の動き
ふだん設定した役割と、スイッチノード の合図どおり
スイッチノード の合図が 2.5秒来ない
(線の外れ・スイッチノード の故障など)
点く: ロービーム・車幅灯・尾灯・番号灯・側方灯
全速: 電動ファン
消える: ハイビーム・ブレーキ灯・補助制動灯・ウインカー・後退灯・ホーン・霧灯・駐車灯・昼間走行灯・スターター
選んだとおり: 燃料ポンプ・点火(入れたまま/切る)
電源を入れてから、まだ一度も合図を受けていない全部切れたまま待ちます(電動ファンは、水温の合図が来ていれば水温どおり)
駐車中
(スイッチノード が「休みます」の合図を送ったとき)
消える: 前照灯・車幅灯・尾灯・番号灯・側方灯・ウインカー・ブレーキ灯・後退灯・霧灯・昼間走行灯
駐車灯は、最後の合図のまま
電動ファンは、水温の合図が来ていれば水温どおり・来なければ切
燃料ポンプ・点火は、「合図がとぎれたとき」の選択どおり(入れたままなら、最後の状態が続きます)
切: ホーン・スターター・そのほか(汎用)
マイコンが固まった直後約5秒は直前の状態のまま(そのあと自動でやり直し)
マイコンのやり直し中・故障全部切れる作りです。やり直しが済んで スイッチノード の合図が来れば、ふだんの動きに戻ります
合図がとぎれて点いたロービーム・車幅灯・尾灯は、スイッチを切っても消えません。直るまで点いたままになるので、駐車するとバッテリーが上がります。とぎれた原因(スイッチノード の線・電源)を直してください。

6. 設定のこと

7. 困ったとき

何も点かない
①J2A・J2B に 12V が来ているか(USB だけでは動きません)②スイッチノード が動いているか ③CAN-H と CAN-L が入れ違っていないか ④終端: 電源を切って CAN-H と CAN-L の間が約 60Ω か(4章)。
電源を入れた直後、何も点かない
スイッチノード から最初の合図が来るまでは、全部切れたまま待つ作りです。スイッチを入れて点けば、正常です。
スイッチを切っても、ロービーム・車幅灯・尾灯が消えない/ファンが全速で回り続ける
スイッチノード の合図がとぎれています(5章)。スイッチノード の電源・CAN の線の外れを確かめてください。
電動ファンがずっと全速で回る
水温の合図(CAN)が来ていません。水温を送る機械がつながっているか、動いているかを確かめてください。
1つの出口だけ動かない
電球・線・つなぎ先が、設定した役割の出口と合っているか確かめてください。ショートや過熱で、出口の部品の守りが働いたのかもしれません。ショートしていないか確かめ、分からなければ工房ノブにご連絡ください。
ウインカーの点滅が速すぎる・遅すぎる
公道では基準があります。そのまま走らず、工房ノブにご連絡ください。

8. 仕様

出口10本。+側を入り切り(−は車体へ)。1本 7.5A まで(設計の値)
合計の上限今、確かめているところです
出口の部品Infineon BTS7008-2EPA × 5(1個で2本。ショート・過熱で自分で切れる守り付き)
電流の読み取り部品は付いています。ソフトは準備中
電源12V の車(設計 8〜16V)。入口にヒューズ・逆接の守りは無し
止めている間の電気約 0.03A(14.2V で測った値)。眠る仕組みは準備中
通信CAN。速さは工場の値 1Mbit/s(1秒に100万ビット。500kbit/s にも設定できます)。終端 120Ω は基板にあり、はじめは切
マイコン・無線Espressif ESP32-S3-MINI-1。無線は設定に使う 2.4GHz 無線LAN
技適無線のモジュール(ESP32-S3-MINI-1)が技適を受けています。モジュールのふたに技適マークと番号 R 201-230385 があります。モジュールを改造すると、この技適は使えなくなります
コネクタJ4: Molex Mini-Fit Jr. 12極(相手は 5557-12R)/電源: Würth の M4 ボルト端子 × 2(ボルト M4 × 6mm・1.2 N·m)
基板100 × 74 mm。四隅に M3 の穴
使える温度マイコンは 85℃ まで(部品の資料)。基板全体では今、確かめているところです
防水なし(基板だけのため)
ソフト工房ノブの製品のソフト(試作の版)

9. 感想・困ったことを教えてください

この基板は試作品です。使っていただいた方の声で、次の版を直します。分かる所だけで結構です。

  1. 取り付けで迷った所・困った所
  2. 思ったとおりに動かなかった所(どの出口・どの役割で)
  3. こうだったらいいのに、と思ったこと

動きがおかしかったときは、いつ・どの出口(役割)・何が起きたかと、号機番号を書いていただくと、原因を調べられます。

メールで送る

メールの宛先: info@nobujp.com。一言だけでも助かります。

10. 問い合わせ・製品の登録

工房ノブ
メール: info@nobujp.com

基板の号機番号(PDM- で始まる番号。基板の QR のラベルに書いてあります)を書いていただくと、話が早く進みます。

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