まずこれだけ(3つ)
- 運転中は画面をさわらないでください。前の見通し・純正のメーターを隠す所に付けないでください。
- 電源は 5V です。車の 12V を直接つながないでください。12V は、ヒューズと「12V を 5V に変える部品」を通して、USB-C から入れます。
- 速さは、純正の速度計で確かめてください。純正の速度計・走行距離計は外さないでください。
くわしくは
2章。
試作品です
このメーターは、工房ノブが市販の 7インチの画面の基板に、自作のソフトを入れた
試作品です。動きが変わることがあります。
使ってみた感想・困ったことを、ぜひ教えてください(
10章)。
売り物ではないため、決まった保証はありません。車に付けて使うかどうかは、この説明書の警告を読んだうえで、取り付ける方が決めてください。思わぬ動き・故障・けがや事故に近いことがあったときは、使うのをやめて、すぐ工房ノブにご連絡ください。記録して、同じことが起きないように直します。
1. 何ができるか
全体図(車の中での位置)
図の説明: メーターには、CAN の2本の線と、5V の電源をつなぎます。CAN の線は、自作のシステム(スイッチノード など)か、車の OBD2 の差し込み口の、どちらか一方につなぎます。電源は、車の 12V を、ヒューズと「12V を 5V に変える部品」に通して、USB-C から入れます。
つなぐ口(基板の上の番号)
図の説明: CAN の2本は、基板の下の辺の CAN H と CAN L へつなぎます。5V の電源は、「UART1」と書かれた USB-C から入れます。「USB」と書かれた口と「Battery」の端子は使わず、終端のジャンパは NC のままにします。
7インチの画面に、回転数・車速・水温・油温・油圧・燃料・電圧などを出すメーターです。情報は車の中の通信線(CAN)から受け取ります。つなぎ方は2通りです。
| モード | つなぐ相手 | 通信の速さ(数字が大きいほど速い) |
| 自作のシステム(はじめの設定) | 工房ノブのスイッチノード(スイッチを読む基板)・エンジンの制御装置(社外のフルコン ECU。Link G4X とつないで確かめています)など、自分で組んだ CAN | 1Mbit/s |
| OBD2 | ふつうの車の診断の差し込み口(16ピン) | 500kbit/s |
- 丸いメーター・棒のメーター・数字・警告灯・シフトランプ(画面の上の横一列)などを並べた画面です
- 決めた範囲に入ると、数字が赤くなり、メーターに赤い帯が出ます
- 総走行距離(ODO)とトリップA・Bを、メーターが車速から計算します
- 自作のシステムでは、ウインカー・ハザード・ハイビームなどの作動の表示も出ます(スイッチノード がつながっているとき)
- 電源を入れると、約2.6秒の演出のあとにメーターが出ます
できないこと: 2つのモードを同時に使うこと/OBD2 で油圧・ギアの位置を出すこと(標準の項目にありません)/CAN でない古い車の OBD2(9章)
2. 安全上の注意(必ずお読みください)
「警告」は、守らないと事故・けが・火災につながるおそれがあるもの、「注意」は、故障や困りごとにつながるおそれがあるものです。
警告: 特に大事な3つ
- 運転中に画面を操作しないでください。トリップを0に戻す(長押し)のも、車を止めてから行ってください。
- 前の見通し・純正のメーター・警告灯を隠す所に付けないでください。走行中に動かないよう、しっかり固定してください。
- 車速は、車や スイッチノード から届いた数字をそのまま出しています。走行距離は、その車速からメーターが計算しています。どちらも、正確さと表示の遅れは確かめていません。速さは純正の速度計で確かめてください。純正の速度計・走行距離計を外して、このメーターだけにしないでください(車には、決まりに合った速度計と走行距離計が要ります)。このメーターの総走行距離は、車の正式な走行距離ではありません。
警告: その他
- 取り付け・配線は、車の電装の知識と経験がある方が行ってください。作業の前に、バッテリーの−端子を外してください。
- OBD2 につなぐと、メーターは車へ診断の問い合わせ(標準の項目)を送ります。つないだあと、車の警告灯が点く・動きがいつもと違う、などに気づいたら、車を止めてすぐに外してください。
- 線がペダルやハンドルにからまないように、足元の線は固定してください。
- 12V を 5V に変える部品へ行く 12V の線には、12V を取る側の近くに、線の太さに合ったヒューズを入れてください。
注意
- 車の 12V を直接つながないでください。このメーターの電源は 5V です。12V を 5V に変える部品(小さな DC-DC)を通して、USB-C だけから入れてください。「Battery」の端子(電池用)には何もつながないでください。
- OBD2 の16番は、キーを切っても 12V が来ています。つないだままだと、止めている間もメーターが電気を使います。長く乗らないときは外してください。
- 基板の上の終端のジャンパ(120Ω)は、さわらないでください(4章)。
- 「USB」と書かれた方の差し込み口は使わないでください(動きが不安定です)。
- 基板・無線の部品を改造しないでください。
- 焦げ臭い・熱い、などに気づいたら、すぐに外して使うのをやめ、工房ノブにご連絡ください。
3. 用意するもの
- 12V を 5V に変える部品(小さな DC-DC)と、USB-C のケーブル
- 自作のシステムで使うとき … スイッチノード など、情報を CAN で送る機械
- OBD2 で使うとき … OBD2 の16ピンにつなぐケーブル(5章のピンの表のとおりに作ります)
4. 各部の名前
| 画面 | 7インチ 800 × 480。指でさわれる画面(タッチ付き) |
| 「UART1」と書かれた USB-C | 電源(5V)を入れる口。ソフトの書き込みと、画面の配置を変える道具をつなぐのにも使います |
| 「USB」と書かれた USB-C | 使いません |
| CAN の端子(CAN H / CAN L) | 基板の下の辺にある2ピンの小さなコネクタ。ここに CAN の2本をつなぎます |
| 終端のジャンパ(120Ω) | CAN の線の両端にだけ要る抵抗(終端)を入れる切り替えです。今は「NC」(つながっていない = 終端なし)。このメーターは CAN の途中に足すだけなので、このままにします |
| 電源の入口 | USB-C(5V)だけを使います。「Battery」の端子(電池用)は使いません |
5. つなぎ方
自作のシステムにつなぐ(1Mbit/s)
1
メーターの CAN H → 自作の CAN の H(例: スイッチノード の「CAN BUS」の H)
2
メーターの CAN L → 自作の CAN の L
3
終端のジャンパは NC(つながっていない)のまま(CAN の両端の 120Ω は、今ある物を使います)
4
電源: 車の 12V → ヒューズ → 12V を 5V に変える部品 → 「UART1」と書かれた USB-C へ(「Battery」の端子は使いません)
ふつうの車の OBD2 につなぐ(500kbit/s)
OBD2 の16ピンの差し込み口(運転席の足元にあることが多い)から取ります。
| OBD2 のピン | 中身 | つなぎ先 |
| 6番 | CAN High | メーターの CAN H |
| 14番 | CAN Low | メーターの CAN L |
| 4番 か 5番 | アース | 12V を 5V に変える部品の入口の −(メーターのアースは、この部品と USB-C を通してつながります) |
| 16番 | いつも 12V | 12V を 5V に変える部品の入口の + → 出口の 5V を USB-C でメーターへ |
OBD2 のときも、終端のジャンパはさわりません(車の CAN には、もう終端があります)。キーを ON(できればエンジンをかける)にして、回転数・車速などが出れば成功です。その車に無い項目は「--」と出ます。
OBD2 で使うには、メーターを
OBD2 のモードにしておく必要があります(
7章)。モードと、つなぐ相手が合っていないと、何も出ません。
6. 画面の見かた
メーター・数字
- 回転数 … rpm/車速 … km/h/水温・油温 … ℃/油圧 … bar/燃料 … %/電圧 … V
- 決めた範囲に入ると、メーターは赤い帯、数字は赤い字になります
- 情報が約2.5秒来ないと「--」と出ます(つながっていない、またはその項目が無い)
走行距離
- 総走行距離(ODO)とトリップA・Bは、メーターが車速から計算します。電源を切っても残ります(10秒ごとに自動で保存)
- トリップA・Bは、その表示を指で長押しすると0に戻ります(A と B は別々)。総走行距離は0に戻せません
シフトランプ(画面の上の横一列)
- 回転数に合わせて、緑 → 黄 → 赤 と点きます。決めた上限の 98.5% を超えると、全体が赤く点滅します(シフトの合図)
作動の表示・警告灯(自作のシステムのとき)
| 表示 | 意味 | 色 |
| ◀ / ▶ | ウインカー 左・右(メーターの中で点滅。ハザードのときは両方) | 緑 |
| ハザ | ハザード | 赤 |
| HI | ハイビーム | 青 |
| MAIN | メインの電源が入っている | 青 |
| サイド | サイドブレーキの警告 | 赤 |
| ベルト | シートベルトの警告 | 赤 |
作動の表示は、スイッチノード がつながっているときだけ動きます。スイッチノード の合図が2.5秒来ないと、全部灰色(ふだん消えているときと同じ色)になります。このとき、サイドブレーキ・シートベルトの警告も出なくなります。OBD2 のモードでは出ません。
電圧の表示に「駐車中」(または「PARK」)と出るのは、スイッチノード が駐車中に入って合図を止めたときです。故障・線の外れのときは「--V」と出ます。
7. 画面の配置・モードを変えたいとき
- どのメーターを画面のどこに置くか(配置)と、モード(自作のシステム/OBD2)は、パソコンにつないで変えます。変えた内容はメーターの中に保存され、電源を切っても残ります。
- パソコンで使う道具は、今は公開していません(準備中)。配置やモードを変えたいときは、号機番号(LCD7- で始まる番号)を添えて、工房ノブにご連絡ください。
- モードを変えたら、CAN の線も相手に合わせてつなぎ替えます(自作の CAN ⇄ OBD2)。
8. 困ったとき
- 画面が全部「--」になる
- ①CAN がつながっているか ②H と L が入れ違っていないか ③モードとつなぐ相手が合っているか(7章)④自作のシステムなら、情報を送る機械(スイッチノード など)が動いているか ⑤OBD2 なら、キーが ON か。
- OBD2 で、一部の項目だけ「--」
- その車が、その項目を出していません。油温は、出す車と出さない車があります。油圧・ギアの位置は、OBD2 の標準の項目にありません。
- OBD2 で何も出ない(古い車)
- OBD2 の CAN に対応しているのは、おおむね 2008年以降の車です。もっと古い車は、通信のやり方が CAN でないことがあり、使えません。ごく新しい車は、診断の口が制限されていることがあります。
- ウインカーなどの作動の表示が灰色のまま
- スイッチノード の合図が来ていません。自作のシステムのモードか、スイッチノード が動いているかを確かめてください。
- 画面が真っ黒・一部が消えた
- 電源(5V)が来ているか確かめてください。それでも直らなければ、工房ノブにご連絡ください。
9. 仕様
| 本体 | Waveshare ESP32-S3-Touch-LCD-7(7インチ 800 × 480・タッチ付き)に、工房ノブのソフト(試作の版) |
| 電源 | 5V(USB-C だけ)。車では 12V を 5V に変える部品を通す |
| 通信 | CAN。自作のシステム 1Mbit/s/OBD2 500kbit/s(どちらか一方) |
| OBD2 で出る物 | 回転数・車速・水温・燃料・電圧(制御装置の電圧 ≒ バッテリー)は ○/油温は車による/油圧・ギアの位置は ✕。全部の項目で1秒に約11回の更新 |
| OBD2 の対象 | おおむね 2008年以降の、CAN の車 |
| 無線 | ソフトで無線(Wi-Fi・Bluetooth)を動かしていないので、電波は出しません |
| 技適 | 基板の無線部品の技適の表示は確認中です(分かりしだい、ここに書きます) |
10. 感想・困ったことを教えてください
このメーターは試作品です。使っていただいた方の声で、次の版を直します。分かる所だけで結構です。
- どちらのモードで使いましたか(自作のシステム/OBD2)。OBD2 なら車の名前と年式
- 出なかった項目・おかしな数字
- 見にくい所・こうだったらいいのに、と思ったこと
動きがおかしかったときは、いつ・どの表示・何が起きたかと、号機番号を書いていただくと、原因を調べられます。
メールで送る
メールの宛先: info@nobujp.com。一言だけでも助かります。
11. 問い合わせ・製品の登録